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トランスパラント・フットプリント

ちはやブルーフィルム倉庫

薊の棘(アザミノトゲ)

 主人公(少年)20程度 精神年齢16

 主人公(少女)15程度 精神年齢高め

 主人公はもちろん、自分も生きることに意味を見出せない男子。にわかに少女を救おうとかなんか自分の使命感見いだしちゃった少年視点メインから、いやべつにそんなことおもってないんだけどなどうしてわたしこんなひとにつきまとわれてるんだろうああわたしがいけないんだねわかったわかったこのひと話きいてくれないしどうせわたしのことなんてだれもわかってくれないってつきつけられたようなものですしもういいですわかりましたしにましょうそれでいいんでしょう少女目線に動かしていって、死のうと思ってない少女を殺したのはお前だ少年と突きつけなくてはならない。

 

 

シーン

・少年パート

 

未来なき堕落と少年。冬。汚れた部屋。未来はない。明かりもない。シミのついたプライドがすべてとの繋がりを断ち切った。誰の必要にも関わらず、ただ日々に死を、他人の不幸に喜びを祈る、人に劣るものとして、空気を汚している。ニュースに悪態をつき、ネットに埋没し、集団心理の片隅でゴロゴロとしている。

 

公園、水場、冬の入り口。車椅子の少女が絵を描いているところにでくわす。少年はその絵に惹かれたような気がした。そして危うさをその絵から感じ取った。そこにあるのは自分の感じてきた孤独そのものだと感じた。考えるよりも先に、口が動いていた。

 

 一方的さと強引さと庇護欲によるおせっかい、勘違いの恋、押しつけ。そうと見せぬように少女の心を殺す。強引にことを運んでなるほど強引さもときには重要だよねそうかこれはリア充になるものがたりであったか本を破こうくらいの幸福を描いていけると吉。俺が死ぬ。時間をスコスコすっとばして、物語としては弱い緩急を一つもってきてそういう話かと錯誤させておけると理想。その偽クライマックスを越えることが少年のカタルシスでありちゃんと少女の絶望トリガーになっておくようになっていないと特に書く意味がなくなるのでお蔵入りする。

 

 

・少女パート

 

少女は絵を描いていた。信念があった。いろいろあってこんなことになってしまったけれど、右手は動くので、どうにかなるのだ。少女は人生に絶望などしていなかったし、自分の絵が、誰かに訴えかける力があるのだと信じていた。

 

 

 

 

少女は絶望する。この人は自分の話など聞かず、自分のことなど理解せず、彼自身を自分に上塗りしようとする。それはなぜか、私のせいなのか。強くあろうと、正常であろうとする私が一度おかした過ちのせいなのか。母と父を泣かせた罰なのか、だからこんなろくでもないものが寄ってくるのだろうか。ならば、だれしもの為にも、私はこの人を拒否しなくてはならないのだろう。だが、父も母も彼の正常を、やさしさを、幸福への切符が転がり込んできたのだと願ってやまないのだ。

私は誰にも望まれないのか、望んでいるのは自分だけだったのか。誰かの手を借りずに生きていけないこの身体を手に入れた時に、あれ如きで我慢せよと、自分を殺しただの人形として生きていくのが決定づけられていたのか。父と母の望みを叶える為に、彼らが孫の顔を見れば、私の役目は終わりなのか、それまでずっと、私は、この椅子とあれに、縛られて、そこにいるのは、誰なのだろう。

 

 少女の芸術家肌と麻痺によるしゃべれない感じと庇護欲をかき立てる所作の原因とか、理由とか、成り立ちとか、男子視点では見せなかった彼女のダメなところと、本当に見て欲しかったところ。男子の勘違い笑えるみたいな(それはそれとして、男子は男子でよくやってたのにね、みたいなのだとさらに。間違えた選択肢を選んだところの描写)

 

 

・少年パート(オチ)

 

爽やかな目覚めだった。覚醒とはこんなにも心地よいものだったかというくらいの穏やかさだった。鳥の歌が耳に心地よく、黴臭い部屋の臭いも、喉を痛める冬の乾きも生きていることを実感させてくれるのだ。ぼくは立ち上がった。この部屋にぼくは一人だが、その存在価値は途方もない、たった一人分だとしても、愛せる相手を守り、これからも守れることを誇りに思える門出の朝なのだろうと感じることができた。ぼくはきっと、学校にいたころに聞こえてきた教師の湿っぽくセンチメンタルな昔話の真意を欠片ばかりなりとも、汲み取ることができたのだろう。もし、ここから艱難辛苦を舐めてもやがて順風満帆の日和を迎えた時は、恩師を招いて、この話をしよう。ああ、ぼくは、泣かずにいることができるだろうか?

「はは、先の話だよね。そんなの」

誰も聞いていないけれど、きっと近い日にそばに居てくれる誰かがいることを確信できた。自然と背筋が伸び、ぼくは引っ越して以来埃を被らせていたコーヒーメーカーに火と朝を入れた。これが目覚めの杯だと言い聞かせた。醤油の臭いがするガラステーブルを濡れた雑巾でなぞり、カップを置く。テレビを点ける。カーテンをあける。窓を少しあけて冷気と新鮮な空気を招き入れる。

肺が凍えてくしゃみが出る。足元が冷える。しかしそれは悪い気持ちではなかった。変化することをぼくは楽しんでいるのだから。ニュースに何が映ろうとも、自分の黎明を祝うものに翻訳していけるだろう。

そう、何が映ろうとも。

 

 

『昨夜XX記念病院の駐車場で、女性の死体が発見されました。警察では自殺とみて調べを進めています。この女性は長期入院していたーー』

 

 

コーヒーが、床にこぼれていく。コンビニのビニールがそれを受け止めきれずにカーペットへとこぼしていく。

 

 

<薊の棘 了>

 

 

・少女パート(オチ後ポエム)

 

それなら、今でも構うまい。

私の幸せを望むなら、これでも構うまい。

 

幸い、リハビリは順調だった。けして治りきることはない左半身を、右半身が鞭打てば、やってやれないことはない。

 

「死ぬ気になればなんだってできる。そう、なんだってね。死ぬことだって。そんなこと、私が一番知っているのに」

 

 

 

遺書はとっくにしたためた

「みんな、夢見てんじゃねーよ」

誰にも宛てない言葉と、羽もなく落下していく。

 

 

「オモイシレ」

 

 

たったひとりで、

たったひとりで。